2024.04.17
TOPIC
お問い合わせフォームからの迷惑メールが止まらない!その原因と対策
お問い合わせフォームからの不審なメッセージが増加していることにお困りではありませんか?
これらは多くが自動化プログラム、いわゆる「ボット1」によるもので、重要な顧客からのお問い合わせを見逃す原因となるだけでなく、ウェブサイトの運用上の問題を引き起こすこともあります。しかし、適切な知識と対策を用いれば、これらの問題を効果的に解決することが可能です。
今回は、お問い合わせフォームにスパムが多く届く主な原因と、それを効果的に防ぐ方法を詳しくご紹介します。
スパムが届く主な原因
自動化ボットの進化
テクノロジーの進化に伴い、ボットもまた高度化しています。これらのボットは、お問い合わせフォームを通じて、自動で大量のメッセージを送信することが可能です。例えば、事前に設定されたスクリプトを使用してフォームの入力フィールドにデータを入力し、送信ボタンを自動的にクリックするといったプロセスなどがあります。その結果、スパムメールが送られたり、フォームを通じて不適切な内容が送信されることがあります。
入力バリデーション2の重要性
適切なフォームバリデーションは、不正なデータがシステム内部に侵入するのを防ぎます。例えば、メールアドレスの形式確認や、入力された内容が許可されたパラメータ3に適合しているかのチェックが含まれます。
メールアドレスの保護方法
Webサイト上で公開されたメールアドレスはスパムの対象となりやすいため、メールアドレスを直接表示する代わりに、画像化するか、またはHTMLエンティティ4を利用して表記することが推奨されます。これにより、自動的な収集を阻止できます。
具体的な防御策
CAPTCHAの導入とその重要性
「CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)」は、ユーザーが人間であることを証明するためのテストです。このシステムは、自動化されたアクセスを効果的に阻止するため、適切なタイプのCAPTCHAを選択し、定期的に更新することが重要です。
弊社では「Google reCAPTCHA」を使用してボットの対策を行います。
◎Google reCAPTCHA
「Google reCAPTCHA」はGoogleが提供するサービスで、最新のAI技術を利用してユーザーが人間かボットかを識別します。
単純なチェックボックスから、画像認識を要求するものまで様々です。この認証手順により、ボットによる自動送信を効果的に阻止し、フォームの悪用を減少させることができます。このツールは、設置が簡単でありながら、高度なセキュリティ保護を提供します。
バリデーションルールの強化
フォームの入力に対する厳格なバリデーションを実施し、不正な入力を事前に排除します。例えば、特定の文字列や形式外の入力を自動で拒否する設定が可能です。
メールアドレスの安全な表示
メールアドレスを直接Webサイト常に書き出すのではなく、JavaScriptというプログラムを使用して動的に生成する方法や、アドレスの一部を隠すことで、自動収集を困難にします。
これらの対策を適切に実施することで、お問い合わせフォームからのスパムを大幅に減少させることが可能です。
お問い合わせフォームのセキュリティ向上に関してご不明な点がある場合や、具体的な対策方法についてのアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にジャム・デザインへご相談ください。
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1 一定のタスクや処理を自動で実行するプログラム
2 データや入力値が特定の条件や基準を満たしているかどうかを検証するプロセス
3 プログラムやシステムが特定のルールに従って動くようにするための設定や条件
4 HTMLコード内で特殊文字を表示したり正しく処理されるようにするためのコード