
本社:〒581-0055 大阪府八尾市跡部南の町2丁目3番15号
創業:1976年9月6日 ( 昭和51年 )
ホームページ:https://mrshow.co.jp/
「人に優しい機械」「扱いが楽しい機械」をコンセプトとした大阪府八尾市の線材加工用機械メーカーです。
お客さまに必要とされる機械は何かを求め続け、付加価値の高い機械製作を行っています。
低価格競争を抜け出すためには、
選ばれる存在になる必要がありました。
コモディティ化による低価格競争に直面する製造業。
多様化するメディアやSNSなどによる情報化社会の中で、ビジュアルブランディングを通じて自社の価値を向上させ、他社との差別化を目指します。
登場人物

丸昭機械株式会社
田中社長

ジャム・デザイン
川口(ディレクター)

ジャム・デザイン
ディレクターY

ジャム・デザイン
デザイナーK

ジャム・デザイン
エンジニアI
プロジェクトのはじまり
海鮮丼屋の門構え

川口
丸昭機械さまとジャム・デザインは、今回初めてのお付き合いでした。
弊社を長くご愛顧いただいている葵スプリング株式会社 青戸社長に、「ブランディングがしたいと言っている社長がいるんだけど、できる?」とご紹介いただいたことがきっかけでした。

田中社長
公私でお世話になっている葵スプリングさんのホームページを拝見し、良いなと思いジャム・デザインさんにお願いすることにしました。

川口
田中社長はブランディングの必要性を強く感じておられましたね。
「この間、新しく綺麗な海鮮丼屋に入って1800円の海鮮丼を食べておいしかったんだけど。
汚い門構えと綺麗な門構えの海鮮丼屋があったら、綺麗な方に入るでしょ?それで不味ければがっかりだよね。でも、汚い門構えだけど美味しいお店だったら、入ってもらえないのがもったいないよね?」
とおっしゃっていたのが印象的でした。

田中社長
選ばれる存在になるためには、
門構えを綺麗にしなくちゃいけないと思ったんだよ。
ブランド価値向上のためのビジュアル統一とマーケティング戦略
ご提案させていただいたのは、ブランド価値を高めるビジュアルを統一した総合制作。
VI(ロゴの統一、仕様ルールの策定)、ブランディング動画、会社案内パンフレット、コーポレートサイト、採用サイトの制作などをご提案させていただきました。 ホームページで展示会出展の告知→展示会にてブランディング動画放映・会社案内パンフレット配布→比較検討の検索を想定したホームページ→良い人材募集のための採用サイトといったマーケティング戦略の設計も行いました。

川口
ブランド構築を行うにあたり、事業内容や企業理念、ビジョンなどのクライアントの理解を深めていくことが重要だと私たちは考えます。
そのため動画・WEB・DTP各分野のディレクターやライターが何度もヒアリングを行い、ブランドや制作物の方向性を固めていきました。
最高の成果を生み出すプロジェクトチームの立ち上げた理由

田中社長
丸昭機械の新たな試みとしてプロジェクトチームを立ち上げました。
会社のトピックスを発信する立場の総務部と営業ツールとしてホームページを活用する立場の営業部からメンバーを選定。
「良い物をつくりあげる」 という目標を共有し、メンバーそれぞれが積極的にアイデアを出し合い、議論を深めることで、これまで以上の価値を生み出せるようになると考えました。

川口
会社が八尾市と神戸市ということもあり、オンライン会議も活用しながら、プロジェクトはスタートしました。
ロゴの統一とビジュアルアイデンティティ確立

デザイナー
私がまず取り掛かったのは、企業の顔であるロゴ。 ご提供いただいた資料の中だけでも、10種類のロゴを使用されていました。




田中社長
こんなにもロゴがあったんですね。
先代からの引継ぎの流れで知らぬ間にロゴがたくさんに増えていました。

デザイナー
統⼀されたビジュアルは企業の顔となり、顧客や社員に⼀貫性のある価値観を訴求し、共感や好感、所属意識を⽣み出します。今回は、日本語表記を会社名、英語表記はブランド名と位置づけました。
封筒や名刺などの印刷物等の会社名表記は日本語ロゴを使用し、製品カタログや納品する機械に貼るステッカーなどは、MARUSHOWブランドとしての英語ロゴを使用するルールを作成しました。
これにより、丸昭機械さまのアイデンティティを確立しています。
等身大の言葉が共感を呼ぶブランディング動画
拍手が起こった社内プレビュー

川口
今回は事業紹介動画ではなく、ブランディング動画ということで、どういった企業イメージを作り上げるかを非常に悩みました。

田中社長
社内でプレビュー動画をみんなに見せたら、見終わったとき自然と拍手が起きたんですよ。
社員は自分が出演しているところを見て照れ隠しなのかワイワイと盛り上がっていました。
もっとたくさんの社員に出演してもらったらよかったかなと思います。

川口
最初の企画段階では「世界の製造業を変えるために!」と大きなビジョンを語っていました。
しかし、社長さまのビジョンは違い「少なくとも関わった人にだけは幸せになってもらいたい」という思いを抱いていらっしゃいました。 この違いに気付いたとき、背伸びをさせてしまうところだったとヒヤリとしました。
誇張することなく等身大で伝えることが共感を呼ぶのだと改めて感じ、ディレクターとして判断を間違えなくて良かったと心から安堵しました。
動画を営業ツールとしても活用

田中社長
お客さまからは、動画で会社の雰囲気や仕事の内容がわかりやすくていいねと好評です。
毎回初めての来社のお客さまに会社紹介として活用しており、会社説明がとてもやりやすくなりました。
会社案内パンフレットのデジタル化
自社の強みは意外と分からないもの

ディレクター
日本の製造業にはDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せていますが、展示会は顧客との重要な接点の一つであり、会社案内パンフレットは欠かせません。特に大企業では稟議を上げる必要があります。その際、他社と比較検討するために、分かりやすくておすすめしやすいパンフレットを作成したいと考えていました。

ディレクター
そこで、ブランディング動画のナレーション録りの日、田中社長と青戸社長が神戸まで足を運んでくださった際に、パンフレットのサンプルを見ていただきました。
「丸昭さんはもっと強みがあるよ。機械のカスタマイズもできるから、それをもっとうたったほうがいい」と青戸社長から貴重なアドバイスをいただき、構成を変更することに。
ヒアリングでは出てこなかった情報でしたが、青戸社長のナイスアシストにより、丸昭機械さまの強みを見つけることができました。

田中社長
自分の会社のことはわかっているようで案外曖昧ではっきりしておらず、あらためて自社の強みはなにか?と言われるとなんだろうと考えるきっかけになりました。
大変ありがたかったです。
課題はビジュアルと仕組みで解決する

デザイナー
企業の顔ともいえるコーポレートサイトは、ブランドのイメージ向上、新規顧客の獲得、売上増加など様々な役割を担っています。今回は、「金属の加工屋さんに間違えられる」という問題をクリアするため、「青と黄色の線材機械メーカーといえば丸昭機械」というブランドの認知を目指し、ビジュアルは製品の機械を主役にしています。
常設展示場に設置されたばかりのスポットライトがいい仕事をしてくれました。

エンジニア
カタログのダウンロードや導入事例・お知らせの投稿機能やSNSとの連携など、デジタルマーケティングを自社で行っていただけるようホームページの設計・構築を行っています。
ゆくゆく事業が拡大した時のことも見越して、新商品や商品カテゴリ(目的別・製品別)の追加がしやすいように設計しました。
導入事例に関しても、将来的にさまざまな項目で検索いただけるように簡単に項目を増減できるようにしています。
海外のお客さま向けに多言語にも対応しており、製造業・BtoB向けのお手本となるような仕組みのサイトができたのではないでしょうか。

田中社長
総務部と営業部を中心に、定期的にホームページの更新や新着トピックスの案内を実施し、SNSで情報を拡散しています。


プロジェクトが終わったとき必ず良い変化が起きている

川口
ブランディング動画・コーポレートサイトの撮影で、多くの従業員の方に出演していただきましたが、採用向けの社員インタビューを行った方は2度目の撮影。
慣れたもので、とてもスムーズにはっきりとご自身の思い、考えていることなどをお伺いすることができました。

田中社長
大変でしたができあがったときの達成感はとても大きなものでした。
また、みんなで同じ方向に向かって一つの物を作り上げていくことは素晴らしいことだと改めて実感しました。

丸昭機械のみなさま、ありがとうございました!

川口
ジャム・デザインでは、こういったプロモーション活動には社員のみなさんにぜひ参加していただきたいと考えています。
初めは消極的だったみなさんも、プロジェクトに関わることで各スタッフの想いに触れ刺激となり、さらにご自身の考えもより鮮明になり、愛社精神が育まれていくと思います。
プロジェクトが終わったときには、必ず良い変化が起きている、そんな企業をたくさん見てきました。
「自分がいたら話しにくいと思うから」と、社員インタビューの立会を遠慮される社長さまもたくさんいらっしゃいます。
そんな社長さまに「みなさん、こんな素晴らしいことを仰っていましたよ」とお伝えするのも私たちの大切なしごと。
そして、こんな素敵な会社をもっと良く知ってもらいたいと強く思う瞬間でもあるのです。